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The ROOTLESS(DVD付)The ROOTLESS(DVD付)
(2011/09/28)
The ROOTLESS

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The ROOTLESS「The ROOTLESS」(2011/9/28)

~イマドキな外面の中に潜む確かな技術と意外な古臭さ~

歌詞:△ (正直厳しい。弱点だと思う)
メロ:◎ (古臭くてありがちだけど王道バンドなら全然アリ)
編曲:▲ (うまいけど、ギターが王様やってるのが不満な人も?)
構成:○ (あくまでバンドサウンドであり、技術がある割には単調かも)

こんな人におすすめ:
・ギタリスト
・ギターのアレンジに悩む作編曲者(プロアマ問わず)
・90年代J-POPも最近のJ-POPも両方好きな人
・英語詞より日本語詞、洋楽ロックより邦楽ロックが好きな人
・ミスチルの桜井さんの歌声が好きな人
・イケメン好きな若い10代女子


「ワンピースのOPテーマでavexからメジャーデビュー」
「所属事務所はLDH(EXILE・HIROが社長)」
というニュースを見て、
さほど期待せずに音源を聴くと
「普通。」
としか思えなかったバンド。

メジャーデビューシングルは「ワンピース」効果もあり
週間で3万ほど売れてオリコン3位にランクインしたけど、
2ndシングルで一気に50位以下まで落ちるという
典型的なアニソンバンドのパターンだったので
正直なめていた。


でも相当な掘り出し物だった。


作詞はボーカルの野畑慎が手がけ、
作曲はギターの内藤デュラン晴久(ハーフ)が手がけるのが
彼らの基本的なパターン。
常に二人が軸になっている感じだと思う。

ボーカルの野畑慎は
「EXILE Vocal Battle Audition 2006」2次審査進出者
という過去もあり、
女子ウケしそうな甘い歌声とルックスが武器。
歌声は時折ミスチルの桜井さんに聴こえる。

で、ギタリストの内藤デュラン晴久氏はとにかく凄い。
経歴もスゴいしギターの腕もスゴいし作曲能力もスゴい。
ギターが出すぎてると思うくらい目立つサウンドに、
90年代調のキャッチーなメロと
フリーダムに暴れるギターソロを乗せてくる。
間奏でチャンスとばかりに変拍子を入れてきたり。
洋楽の影響が強そうなのに作る曲は和テイストだったり。

アイドルバンドかと思ってたらハード。
洋楽っぽい路線になるのかと思ってたら和風。
そういうギャップを楽しむバンドでもありますね。



<収録曲>
○1. Flashback
△2. エレファント
◎3. 変わりたいと、強く望め。それ以外は、いらない。(2ndシングル曲) ※おすすめ曲
◎4. 明日へ  ※おすすめ曲
△5. 夢見ヶ丘 (2ndシングル・c/w曲)
◎6. Who are you? ※おすすめ曲
△7. One day (Intro)
△8. One day (1stシングル曲)
▲9. 雲の上の世界
◎10. 桜流し (Interlude) ※おすすめ曲
○11. 手をふる先に
○12. YUKI
△13. Road
◎14. STAND UP ※おすすめ曲
◎15. 君を想う ※おすすめ曲

シングル曲の割合が低く、インストが3曲。
この時点で「お?」と思う感じではある。
おすすめ多いなしかし。


<ピックアップ>

3.変わりたいと、強く望め。それ以外は、いらない。



なんでこの曲で売上が激減したのかが理解できない。
イントロから既にかっこいいし、サビがド派手。
ハイパーデュランタイム(ギターソロ)も文句なしで、
典型的な「シングルのリード曲」の仕上がりなわけだが。

タイアップが専門学校HALのCMソングだけで
ワンピースに比べれば遥かに弱いのでそれが響いたのか、
サビだけ切り取るとアイドルバンドっぽいから敬遠されるのか、
アイドル系を期待してた若い女の子達にはうるさすぎるのか。
そのへんは後述するけどまぁ残念な売上でしたね。勿体無い。

(オリコン週間83位 1300枚)


6. Who are you?

しょっぱなから「わかりやすく」カッコイイ曲。
サビがちょっと弱いのが非常に勿体無いから、
サビさえ強烈ならシングル曲で出してたんだろうな。

ギターソロ(前後含む)がやりたい放題すぎてもうw


9. 雲の上の世界

ボーカル+アコギだけの静かな曲。

…よし、ギター、とりあえず自重しろ。

というくらい何故かギターの存在感が凄い伴奏。
二枚看板による曲、ということでバンドの象徴的な曲かな。


10. 桜流し (Interlude)

あ、いいな、と思った。
ブレイクタイムという感じの
しっとりした和風テイストなインスト曲。
うまいギタリストがいるとこういう遊びができるんだなぁと。
こういう遊びができる若手バンドを俺は他に知らない。
誰か知ってたら教えてくれ。


14. STAND UP

「なんでこれシングル曲じゃないの?」
という感想が全て。

M3(2ndシングル曲)ほど荒々しくうるさくなく、
入りからして既にキャッチーで、
若者に向けた応援歌!みたいな前向きな歌詞と、
CMや有線で流せば問い合わせが殺到しそうなサビ。

サビの後半が槇原敬之の「どんなときも」にしか聴こえないけどw、
(僕が僕らしくあるーためにー と全く同じ動き方)
90年代調のメロが多いように感じたバンドなのでここはまぁw
「どんなときものパクリ」って言われるのを避けたのかな。


15. 君を想う

締めはバラード。メロは良いしよくまとまってる。
ただそれだけに、後述する
歌詞のどうでもよさがどうしても気になってしまうかな。

落ち着いた曲調もあってミスチルっぽく聴こえるけど、
それにしてはちょっとこれは普通すぎるw

歌が終わってから何故か1分もハイパーデュランタイムがあるのが
なんとも最後までこのバンドらしかった…w


<全体的な感想>

イケメンハイトーンボーカル+強力タイアップ、
という感じの表面的な出方を考えると、
支持層的にはUVERworldに近くなるんじゃないかと思う。
(10代女性>>>10代男性>>>>20代女子)

にしては、これだけ印象的なサウンドを奏でる反面
歌詞に全く特筆すべきものがない
というのが致命的な欠点ではないだろうか。

10代が
「このフレーズに共感した」
「このフレーズ聴くと泣けてくる」
「野畑さんの言ってる事、尊い~」
と話のネタにして、そこから口コミで広まっていきそうな感じが
申し訳ないけど全くしなかった。

「変わりたいと、強く望め。それ以外は、いらない。」
というタイトルはUVERのTAKUYA∞っぽさもあるけど、
それだけなんだよな。結局は。
back numberみたいに乙女な感じでもなく。


また、サウンド的には良くも悪くも荒々しく、
表面からは想像できないザラッとした感覚がある。
野畑の直球勝負なボーカルも、
内藤デュランがエースとして君臨しているのも、
肉や野菜を大きく豪快に切って
まるごと鍋にぶち込んで混ぜたような雰囲気に感じる。

売れ筋のJ-POP、というかロックバンドの曲は、
少なくとももっとサラっとしている。
食べやすい大きさに切られた食材に丁寧に火を通し、
流行を取り入れつつも庶民的な味付けをする。
ドロッとした粘性はなく、飲みやすいスープ。
それを「媚びている」と叩く人達もいるけど。

UVERworldの曲も意外とハードって言われるけど、
TAKUYA∞の声質や音作りもあって、
彼らのサウンドに比べれば遥かに洗練されていると思う。
やっぱり耳馴染みの良さって大事なのよね。

そういう意味では、彼らの曲は
「売れ線音楽の聞き心地」ではない。
ありがちな音色になっていないのは良いけど、
アルバム曲なんかは言ってしまえばダサい。
なんか古臭いし、垢抜けてないサウンドという印象は拭えない。


では「ロックバンド」を好む人達にとっては?
これはもう答えるまでもないだろう。
「EXILEの事務所」
「イケメンハイトーンボーカル」
「エイベックス」
「強力タイアップ」
の時点でバンドキッズからの支持を得るには難しい。
なんだかんだでやってるジャンルは王道ポップロックだし、
「これ聴いてる俺かっけー」的な厨二心を満たす事もできない。


ということで、これだけの面白い存在であるにも関わらず、
強烈に支持されそうな界隈が存在しない、
というのは結構痛いと思う。
ファンの顔がいまいち見えてこないというか。


<もし売れるとしたら>

なんだかんだで「宣伝不足」もあったと思うので、
露出すればもうちょい売れたとは思う。
3rdシングルを挟むか、アルバム曲にタイアップつけて先行配信するか。

まぁとりあえずは、作詞にゴーストライターを使うなりして
歌詞談義で盛り上がらせる要素を作ることと、
音作りの面でもう少し今風な感じにして、
内藤デュランの存在感をもうちょい抑えること。

だろうかね。
とにかく野畑&デュランの存在が絶対的な武器であり弱点でもある。
でも、UVERworldでいうTAKUYA∞のポジションや
RADWIMPSでいう野田洋次郎のポジションを目指せるのは
このバンドではVo野畑ではなくGtの内藤デュランなのかもしれない。

移籍はしない方がいいと思う。
なんだかんだでエイベックスじゃないと生きられない印象がある。
ソニー系にいくと順当に劣化(エレクトロ系サウンドの強さ的に)しそう。



The ROOTLESS「The ROOTLESS」(2011/9/28)
(週間52位 2.200枚)
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テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽

 

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